株式会社 松尾建材

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2022年07月15日暑中コンクリート|建築工事⑤

【製造】の内容も割愛させていただきます。

【運搬・打込み】
a.コンクリートの運搬・打込みは、気象および施工条件を
十分に考慮して、コンクリートの品質低下を防ぐように行う。

 暑中コンクリートの運搬において特に問題になるのは、
高温によるフレッシュコンクリートのワーカビリティーの低下です。
ワーカビリティーが低下すると、運搬や打込み能率の低下をきたすばかりではなく、
構造体コンクリートの品質低下や施工欠陥などにつながります。

 運搬中のコンクリートの温度上昇を最小限に止めるためには、
 1. トラックアジテータの待ち時間ができるだけ短くなるように配車計画を行う。
 2. コンクリート運搬機器などは、直射日光の当たらない場所に設置する。
 3. コンクリートポンプの配管の段取替え時間を少なくする。
といった対策を取るとよいでしょう。

 運搬によるワーカビリティーの低下が著しい場合には、
コンクリートの打込みや締固め作業を計画どおり進めることが難しくなります。

したがって、性状の悪いコンクリートが運搬された場合には、
運搬を中断するとともにその原因を究明し対策を講じることが必要です。

 コンクリートの打込み継続中における打重ね時間間隔の限度は、
レディ―ミクストコンクリート工場から現場までの運搬時間を約1時間(60分)として規定されており、
これを超える場合や現場内の運搬時間が長くなる場合には、
この打ち重ね時間間隔の限度は短縮されることになります。

 
 コンクリートポンプで、実質吐出量30~60㎥/hで圧送した場合、
作業効率が0.60程度であるので平均吐出量は18~36㎥/hになります。

トラックアジテータの積載量を4.5㎥とすると、荷卸しに要する時間は
1台あたり平均8~15分程度であり、変動を考慮すると10~25分程度となります。

 このようなことから現場内の運搬時間は30分程度必要ですが、
流動化コンクリートのようにワーカビリティーの経時変化の大きいコンクリートについては、
さらに短縮して考える必要があると示しています。

  コンクリートの圧送は、計画した圧送速度で連続して行い、
圧送を計画的に長時間中断する場合には、あらかじめ定めた打継ぎ箇所で
確実に打ち止めるとともに、低速でインターバル運転などを行い
閉塞を防止する必要があります。

 不測の事故などにより圧送を一時中断しなければならない場合には、
コンクリートのワーカビリティー低下によるポンプ閉塞や、
打込み継続中における打重ね時間間隔の許容限度を超えることによる
コールドジョイントの発生が問題となります。
夏期においてこのような不測の事故が生じた場合には、
配管内のコンクリート温度が上昇し、スランプの低下や凝結が促進されるので、
このようなコンクリートは打ち込まず、廃棄するようにしましょう。

b.コンクリートの運搬機器などは、直射日光ができるだけ当たらない所に設置する。

 コンクリートポンプや配管が直射日光の当たるところに設置された場合には、
配管の段取替えやトラックアジテータの待機時間などで
ポンプホッパや配管内のコンクリートの温度が上昇し、コンクリートのワーカビリティーが低下して
閉塞やコールドジョイントなどのトラブルが発生しやすくなります。

したがって、コンクリートポンプや配管などの運搬機器は、できるだけ直射日光を受けない場所に
設置することが望ましいとされていて、ポンプ車の受けホッパには、コンクリートの水分の蒸発を防ぐために
開閉が円滑にできる透明ぶたなどを設置するのがよいと示されています。

 また、ポンプ配管は、直射日光や配管の破損・脱落などによる事故を避けるために
建物の内部に設置することが望ましいとされます。

c.打重ね部のコンクリート、せき板などの表面は、直射日光ができるだけ当たらないようにし、
散水等により温度を高くならないようにする。

 打ち込まれるコンクリートが接する箇所
(先に打ち込まれたコンクリート、せき板、打込み型枠、鉄筋、鉄骨など)の温度が高いと、
これらに接したコンクリートの表層部は、急激に水分が蒸発して硬化不良部分が生じてしまい、
一体性や付着強度に悪影響を及ぼすことになってしまいます。
したがって、打ち込まれるコンクリートが接する箇所は、表面温度が上昇しないように
散水または直射日光を防ぐなどの対策を講じる必要があります。

 ただし、散水によって冷却する場合は、
打ち込まれるコンクリートが接する箇所の表面が過度に濡れている状態では、
界面に水膜が存在することになり、両者の一体性確保に支障をきたすため、
型枠内に水が溜まらないようにする必要があります。

d.1回の打込み量、打込み区画および打込み順序を適切に定め、
コールドジョイントの発生を防止する。

 暑中環境における打込みでは、水分の蒸発により
コンクリートの凝結が急速に進み、コールドジョイントが発生しやすくなります。
打込み継続中における打重ね時間間隔の限度内にコンクリートを打ち込めるように、
1回の打込み量、打込み区画および打込み順序を考慮した打込み計画を立て、
これに基づいて施工を行うことが重要です。

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