株式会社 松尾建材

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2022年07月13日暑中コンクリート|建築工事③

【品質】
a.コンクリートの品質は、3節によるほか、
スランプ、空気量、圧縮強度などは、高温環境下での変動要因を考慮して定める。

 コンクリート温度が高いほど、
スランプ・空気量は所要の値が得られにくく、
時間経過にともなうそれらの低下も大きくなります。
また、ブリーディング量はコンクリート温度が
高くなるほど減少し、凝結・硬化は早められます。

 硬化コンクリートについては、
高温になるほど初期材齢の強度発現は促進されるが、
反面、長期強度での強度増進は小さくなります。

 フレッシュコンクリートも硬化コンクリートも
高温による影響を受けやすいので、事前に十分な検討を行って
所要の品質を定めるとともに、コンクリート生産者(生コン工場)と
協議して、品質の確保に務めなければならないと規定されています。

b.荷卸し時のコンクリート温度は、原則として35℃以下とする。

 この規定は、建築・土木ともに共通しています。

 高温の影響は上記で挙げたものだけでなく、
こわばりが生じて均しが困難になる、
コールドジョイントが発生しやすくなる、
打ち込んだコンクリートが冷めるときの容積変化が大きくなり
ひび割れが発生しやすくなるなどの問題があるため、
荷卸し時のコンクリート温度はできるだけ低くすることが
望ましいとされています。

 コンクリートの練上がり温度は、
地域や使用材料の温度により若干の相違はあれど、
一般に平均気温より5℃高くなると言われています。
また、練上がりから荷卸しまでのコンクリートの
温度上昇は2~4℃程度とされていて、
暑中コンクリート工事の適用を開始する平均気温25℃に対応する
荷卸し時のコンクリート温度は、現場での対応を考慮して、
35℃以下を原則することと示されています。

c.荷卸し時のコンクリート温度が35℃を超えないように材料・調合を変更したり、
材料やコンクリートを冷却したりする場合、それらの方法については、工事監理者の承認を受ける。

 暑中コンクリートの適用期間中に、平均気温が26~28℃を超える場合には、
荷卸し時のコンクリートの温度が35℃を超える可能性が高くなります。
荷卸し時のコンクリート温度が35℃を超えないように、
材料・調合の変更、使用材料の温度制御、
コンクリートの冷却などの対策を講じる場合には、
その方法について工事監理者の承認を受けなければいけません。

具体的には、
・水温の低い地下水などの使用
・低発熱型セメント、フライアッシュなどの混和剤の使用
・冷却設備を有するレディーミクストコンクリート工場の選定
・現場までの運搬時間の短いレディーミクストコンクリート工場の選定
・液体窒素などを用いたコンクリートの冷却
といった対策が考えられます。

d.荷卸し時のコンクリート温度が35℃を超える場合において、
工事監理者とコンクリートの品質変化に対する対策を講じておく。

 近年、各地の気温は高くなる傾向にあり、
c.による対策を講じても荷卸し時のコンクリートの温度が
35℃を超えることが避けられない事態も予想されます。
これに備えて、材料・調合の見直し、施工時間の短縮、養生期間の延長などにより、
コンクリートの施工性の確保、構造体コンクリートの品質確保に対する方策を
工事監理者と講じておく必要があります。

具体的には、
1.コンクリートの施工性の確保
 ・従来よりも高い機能を有するAE減水剤、高性能AE減水剤標準形または遅延形の使用
 ・練混ぜから打込み終了までの時間の短縮、打重ね時間間隔の短縮
2.構造体コンクリートの品質確保
 ・低発熱型セメント、フライアッシュなどの混和剤の使用(温度上昇の抑制および長期強度の増進)
 ・散水・噴霧養生の採用や養生期間の延長
といった対策が考えられます。

 また、土木工事と同じように、建築工事でも38℃上限説が言及されており、
「適切な対策を講じることにより、荷卸し時のコンクリートの温度が38℃程度までであれば、
35℃の場合と比べて極端な性能低下が生じないことが示されてきている。」と明示されています。

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