株式会社 松尾建材

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2022年07月06日暑中コンクリート|土木工事編④

今回も、暑中コンクリートについて
土木学会 2017年版 コンクリート標準示方書【施工編】に沿って
解説していきます!

暑中コンクリートとしての打設になるかどうかは、
「日平均気温」によって規定されていますが、
コンクリート温度の範囲はどうなっているのでしょう?

打込み時のコンクリート温度の上限は、35℃以下を標準とする。
コンクリート温度がこの上限値を超える場合には、
コンクリートが所要の品質を確保できることを確かめなければならない

コンクリートの打込み温度が高いと、
運搬中のスランプの低下、連行空気量の減少、
コールドジョイントの発生、表面の水分の急激な蒸発による
ひび割れの発生、温度ひび割れの発生等の危険性が増します。
このため、コンクリートの打込み温度はできるだけ低いほうが
望ましいとされます。

しかし、コンクリートの品質に及ぼす高温の影響は、
コンクリートの打込み温度のみで一義的に決まるものではなく、
環境条件(外気温、湿度、風速、日射等)
構造物条件(打込み箇所の面積、厚さ、拘束の度合い等)
コンクリートの条件(セメントや混和剤の種類等の材料、水セメント比、スランプ等)
施工条件(打込み前の状態、打込み速度、打込み時の日よけ、養生方法等)
が複雑に関係し合っています😖

したがって、それらを考慮した施工計画を立てることが重要であり、
計画で設定した打込み温度を超えることが予想される場合には、
計画を見直し、適切な対策を講じることが必要となります。

しかし、工期面、レディ―ミクストコンクリート工場の設備面、
周辺住民への騒音・安全面等の制約もあって、実際には対策を
必ずしも十分に実施できないことも多いため、
これまでの実績から、一般的な条件下では打込み温度が
35℃以下であればコンクリートの品質への影響は少ないと判断できるため、
打込み時のコンクリート温度の上限が35℃以下であることを
土木学会では、標準として定めています。

ただ、昨今では夏期の外気温は全国的に高くなりつつあり、
コンクリート温度は、荷卸しから打込み終了までには2℃程度
上昇するため、打込み終了時に35℃以下であることを満足するのが
難しい工事もあります。

このような場合には、以下のような事項を事前に検討し、
コンクリートが所要の品質を確保できることを確認する
必要があります。

1. フレッシュコンクリートの品質(スランプ、空気量および
それらの経時変化、ブリーディング、凝結時間等)に及ぼす
影響を確認する

高性能AE減水剤等の混和剤の技術資料では、試験室もしくは
コンクリートの温度が30℃の条件ではコンクリートの品質を確認していても
これを大きく上回る温度条件での品質に及ぼす影響は定かではない。

2.硬化コンクリートの強度に及ぼす影響を確認する

3.コンクリートの施工に及ぼす影響を確認する。

コンクリートの練混ぜ開始から打ち終わるまでの時間、
圧送によるスランプの低下、許容打重ね時間間隔、養生方法、
仕上げ時期等が定かでないため、試験等により確認して適切に定める。

4.コンクリートの打込み温度が高い場合には、想定した部材寸法より小さくても、マスコンクリートとしての取扱いが必要になる可能性があるため、温度ひび割れに対する照査を行う。
また、温度ひび割れに関する検討に基づくコンクリートの打込み温度の設定と管理を行う。

示方書では、セメントの種類ごとに終局断熱温度上昇量および
温度上昇速度の標準値を示しているが、打込み温度は30℃までを
想定しているため、断熱温度上昇特性を事前に試験により
確認しておく必要がある。

5.設計基準強度は50N/mm2未満であっても比較的富配合で、高強度コンクリートと同様に、初期の高温履歴によって構造物内のコンクリートの圧縮強度が標準養生した供試体の圧縮強度よりも小さくなる可能性がある場合には、高強度コンクリートの標準に従い、高温履歴が圧縮強度に及ぼす影響を試験により確認する

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