2022年07月04日暑中コンクリート|土木工事編②
今回は、暑中コンクリートにおける「材料」について、
土木学会 2017年版 コンクリート標準示方書【施工編】に沿って
当社の取り組みをご紹介いたします!
★所定のコンクリート温度が得られない場合には、
事前に材料の温度を下げる方法を検討し、その効果を
確認しておかなければならない
骨材は、コンクリートの容積の内に占める割合が大きく
骨材温度がコンクリート温度に及ぼす影響も大きいとされます。
(通常、骨材温度±2℃につきコンクリート温度±1℃の変化)
長時間炎天下にさらされた骨材をそのまま用いると、
コンクリートの温度が40℃以上にもなり、所定のスランプを得るための
単位水量の増加や、運搬中におけるスランプの低下あるいは
打込み後における急激な凝結の進行等が生じることがあります。
そこで、骨材は、適当な施設により日光の直射を避ける必要があります。
松尾建材では、骨材ヤードに上屋を設け、日光の直射を防いでいます⛱
★減水剤、AE減水剤および流動化剤はJIS A 6204に適合する
遅延形のものを用いることを標準とする。また、高性能AE減水剤は、
JIS A 6204に適合するものを用いることを標準とする
標準示方書【施工編】では、
「減水剤あるいはAE減水剤を使用する場合、標準形に代えて
遅延形のものを使用することを標準とする」と定められています。
当社では、AE減水剤を標準形から遅延形に切り替えることで
夏期におけるコンクリート打設に対応しています😀
★コンクリートの運搬は、コンクリートの温度上昇および
乾燥が少なくなるような装置、方法によらなければならない
暑中コンクリートでは、運搬時のコンクリートの温度上昇および
乾燥が通常に比べて大きくなるため、そうした影響が少なくなるような装置、
方法を用いるとともに、コンクリートをなるべく早く輸送して打ち込むのが
よいとされています。
JIS A 5308「レディ―ミクストコンクリート」では、
生産者が練混ぜを開始してから
運搬車が荷下ろし地点に到着するまでの時間を、
1.5時間以内とすると規定しています。
しかし、暑中コンクリートの場合には、
打込み終了までの時間が1.5時間以内であることを原則としています。
このため、暑中コンクリートとなることが想定される場合には、
使用する工場、運搬経路、運搬時間を検討し、工場との協議により
運搬時間をなるべく短くできるように対策を講じる必要があります。
現在、松尾建材では配送エリアを制限し、生コンの品質を落とすことなく
お客様の施工時間をしっかり確保できるよう努めております!
また、ミキサー車のドラムには遮熱塗料による塗装を施しており、
待機中には適宜ドラムへの散水を行うなどの工夫を行っております😀